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《番外編》ランチタイム①
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紫苑様からのリクエストで『親子給食』です(^^)
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「何着て行こう!?」
麗音は2年生に上がり、広翼くんとクラスは離れてしまったが、またすぐに友達を作り楽しそうに学校に通っている。
そんな中、今日は麗音の学年で親子給食会があるのだ。
誠さんは仕事で来ることができないため、いつも親が参加するものは一人で行くのだが、なんせ誠さんも神谷ママもいないときは周りからの視線が鋭くなる。
見られてるってことはつまり完璧な女装をしなければならないわけで…。
「ん。これでいいだろ」
「またこれ?!服のレパートリーない人みたいじゃん!!」
誠さんに着ていく服を相談するのだが、毎回誠さんは襟詰のシャツにジーンズという露出の少ないコーデしか渡してこない。
他の男に俺の肌を見せたくないという独占欲丸出しの誠さんらしい理由だし、俺だって肌なんて見せたくないけど、これはこれで奥様方に嫌味を言われるのだ。
それに一度夏にこの格好をさせられたとき、暑くてハンカチで汗を拭っていると、他の生徒のお父さん方が俺を取り囲み、お茶を渡してきたり、「ボタン外すと涼しいですよ」と俺に手を伸ばしてきたりして、余計に奥様たちを刺激し罵声を浴びせられた。
さらにはどのルートを辿ってか、誠さんの耳に入りお仕置きされたのだ。
もうあんなことになりたくないなぁ…、と溜め息を吐き、誠さんに出されたものとは別のシフォンワンピースにカーディガンを選んだ。
「俺とデートするわけじゃないし、そんな可愛い服着る必要ないだろう?」
「俺にも色々事情があるんです!」
「何だ?他の男を誘惑するためなら行かせないぞ」
「そんな訳ないでしょ!!」
ムッとする誠さんにムッと仕返して、俺はそのワンピースを持って部屋にこもった。
最近は化粧も自分で出来るようになり、一人で女に化けることが可能になったが、なんだか本当に女に近づいているようで嫌だなぁとしかめっ面で化粧を施した。
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