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《番外編》大運動会−昼の部−①
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小6の運動会です(^^)
***
麗音が入学してからもう5年も経つのか…。
いつの間にか麗音は小学6年生になり、身長は俺と並ぶ156cmにまで成長して、クラスの中でも一際大きくなった。
そして今日はそんな可愛い息子の小学生最後の運動会だ。
組対抗リレー、学年別リレー、組み体操に出るらしい。
リレーは両方アンカーを任されたらしく、やけに張り切っていた。
6年生でも広翼くんと同じクラスになった麗音は、組み体操は広翼くんとペアなんだと嬉しそうに話し、広翼くんが人間ピラミッドの頂上になるからちゃんと写真撮っておいてね、とお願いされた。
「あ、紫音さん!こっちこっち〜!」
保護者用に建てられた簡易のテントの下に、レジャーシートを敷いて1番いい場所を陣取る神谷ママの姿が見えた。
どうやら息子の晴れ姿を見る準備は万端らしい。
「香(カオリ)さん、遅くなってごめんね」
「いいえ〜。紫音さん、今日も可愛いわね!」
「えっ!そんなことないよ!」
「他のパパ達がみんなこっちを見てる」
香さんはニヤニヤと小声で俺に教えつつ、他のパパにも刺激がなくちゃ、なんて意味がわからないことを言って俺のワンピースの裾を少しズラした。
「おぉっ……」と男性陣が俺の晒された脚を見ながら感嘆の声を上げ、恥ずかしくなった俺はポコポコと香さんを叩いた。
幼稚園から子供ぐるみで仲良くさせてもらっているので、お互いのことを下の名前で呼ぶようにもなったし、香さんの小悪魔的な一面もよく見るようになった。
子供をお泊まりさせたり、一緒に買い物に行ったりもするような仲だ。俺の女装の時用の服も、最近は香さんが選んでくれている。
「あ!お母さん!こうすけママ!」
「あ、れーくんとこうすけ君だ」
麗音と広翼くんは校舎から自分の席に移動する途中に俺たちを見つけたようで、パタパタと寄ってきた。
小学6年生で10cm以上身長差があって、広翼くんは麗音に肩を回されとても小さく見える。
広翼くんは相変わらず零れそうなほど大きな目が可愛らしく、まだまだあどけないな、といった感じだ。
麗音は誠さんを小さくしたって感じのイケメンで思わず何度も抱きしめたくなる。
「今日は赤組が勝つからちゃんと応援しててね!お弁当のときまた戻ってくるから!行くぞ、広翼!」
「う、うん!」
忙しそうに自分の席へ駆けてゆく2人を見送って、俺はまた香さんとの話に花を咲かせた。
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