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恋とは一体
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「はぁ…………」
机に突っ伏し、頬をベタリと貼り付けため息を漏らす。
駄目だ、全っ然寝れない。
嫉妬発覚の一件から俺は綾と距離を置いていた。家にいても食事中も喋る事は無く朝は先に出るようにしていた。
今まで以上に気まずい。
「あっ、あの瑞貴く……大丈夫ですか?」
「灯架……敬語要らないって。普通にしていいよ」
「あっ、そ、そうだったね!!ごめん!」
「いや謝らなくて大丈夫だから…」
「……瑞貴君、なんかあった?最近元気無いけど」
灯架とは打ち解け、こうして昼休み話すようになった。
ちなみに綾は先生に呼ばれている為今はいない。いつもならとりあえずどこかに隠れて御飯を食べている。
まだ敬語になったりもしてるが、一応目を見ては話してくれる。
「いや……かくかくしかじかあってな」
「お、俺に出来る事あったら言って!相談、ぐらいしか出来ないけど……」
灯架の気遣いが心から染みた。しかしこの悩み(?)を灯架に話すのはとても怖い。
いや男二人で同棲からもう話しずらい。
「ありがとう灯架……その心気遣いが今は苦しいよ」
「えっ!?あっ、あぁあごめんね!?」
オロオロと焦り涙目に見る灯架は面白い。
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