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なんか見てると
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「…………」
俺は今、なんというか衝撃的なシーンを見ていている気がします。
あ、どうも灯架です。おはようございます。
俺は電車通なので、今日もちょっとした満員電車に乗りました。
僕が乗る時間帯にはよく化粧した女子達が乗るんです。
いつもは「はぁ〜ダルイ」や「ちょ〜眠いんだけど」って怖いんです。
でも、今日はちょっと違いました。
何やら女の子達が甘ったるい声を出してある男子を囲んでいるのです。
俺には縁の無い事だなぁと思ってチラ見すると、囲まれた男子は綾君でした。
よく女子に囲まれて大変そうだなぁと思ってます。
その背後に、誰かいます。誰だろうと思って目を凝らすと、瑞貴君。
何でそんなことにいるの、って感想が正直でした。
しかも、何やら顔が赤い。
熱でもあるのだろうかと心配になりました。
でもそれは、見当違いでした。
女子達の隙間から見えた、繋がれた手。それはしっかりと恋人繋ぎというやつで。
瑞貴君は恥ずかしそうに綾君を睨んでいたけど、綾君はとても嬉しそうな顔をしてました。
女子達は、気づかない。
二人の距離は、誰よりも近いことに。
そこで俺は、胸に違和感を感じました。
ぎゅうって締め付けられるような痛みを。
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