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狭い
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あの後は、二人手を繋いで帰った。自分からではないけど、離すのも惜しくてそのまま。
電車に乗ってる時、セーラー服を着た中学生らしき女の子がこちらを見て騒いでいたが気にしないでおく。
家に帰ってからはどっちも無言で晩御飯を食べ終わった後の事。
「瑞貴〜」
「何?」
「一緒にお風呂入ろ」
「………………は?」
「先に入ってていいから、お湯に浸かってて」
「え、は、ちょっ」
「ほらほら、入った入った〜」
着替えを持たされ、脱衣所に押し出される。ドアを閉められ、呆然と立ち尽くす。
いや、あいつなんて言ったよ?
「〜〜〜〜〜〜っ」
一緒に入るというのは、つまり、あれな訳で。
お互い、裸になる訳で。
(無理無理無理無理っ………!!)
ただでさえ運動出来無さすぎて危うい薄っぺらい身体を見られてたまるか。
綾はどちらかというとインドア派なのに筋肉がちゃんとついている。
影ながら運動してるんじゃないかと疑ったぐらいだ。
本人曰く体育の授業でしか運動してないらしいけど。
それに比べて俺はなんとも言えない。貧相というか皮というか。
一時期は気にして腹筋やジョギングなどを行ったがまるで成果は無かった。
「ぐぬぬ………」
このまま裸を見られては笑われる。貧弱すぎて心配されそうで怖い。
何とかしてでも隠したい。
ふと、棚の方を見るとある物があった。
それを見て俺は閃いた。
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