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狭い②
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「ふ〜………」
身体を洗い、丁度良い温度の湯船に浸かり一息つく。水面には、沢山の泡が浮かんでいる。
棚にあったのは泡風呂の素。これで水面を隠せば身体を見られることは無い。
(我ながら上手くいった)
でもこれ何の匂いだろう。凄く甘い匂いがする。
女子が好きそうな、香水とはまた違った花のような果物のような匂い。
この匂いを嗅いでいるとリラックスしてつい眠ってしまいそう。
そう思った時。
「うわっ、凄い甘い匂い」
「っ」
腰にタオルを巻いた綾が浴室に入ってきた。やはり上半身の筋肉は健全だった。
ついまじまじと見てしまい、ぶくぶくと泡をたてて少し潜る。
「でもこれどうやって泡立てたの?」
「棚の所に素があった」
「まじで?俺知らないんだけど〜、誰から貰ったんだろ、、、」
まだちょっとしか湯船に浸かってないのに身体がもう熱い。
顔も段々赤くなって、どこに視線を向けていいのか分からない。
「瑞貴、顔赤いよ?大丈夫?」
「へっ、平気だよ…」
「そう?逆上せないようにね」
そう言って、綾は髪やら身体を洗い始める。ちょっとした動作にすらドキドキするもんだから、自分は心拍数上がりすぎて死ぬんじゃないかとすら思えてきた。
髪の毛を後ろにかき上げるのとか、色気が大丈夫ダダ漏れ。
本当に逆上せてしまいそう。
「ふー……瑞貴?ほんとに大丈夫?」
「大丈夫……だと思う」
「気持ち悪くなったら言うんだよ」
「ん…………ん?」
俺はてっきり、向かい合わせに湯船に入るのだと思ってた。
でも、綾は俺の背後から湯船に浸かり、俺を抱きかかえるような状態になった。
「こうすれば、もっとくっつけるでしょ?」
これ以上俺の心拍数を上げないでくれ。
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