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朝が温かい
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「んむ………」
目の前に壁がある。でも温かい。
ぺたぺたと触ると何だかでこぼこしてる。
その温かさにもう少しだけ、と擦り寄ってくっつく。
「瑞貴……起きた?」
頭上から聞き覚えのある声。綾の声が聞こえた。
あれ?目の前にあるのは壁なのに、どうして頭上から聞こえるんだろう。
重たい瞼を擦って無理矢理開き、視界がぼんやりと見える。
目の前にあるのは鎖骨のくっきりした胸板。そしてその上にはまだ目が開ききってない綾の顔。
「…………へ?」
俺、なんで綾に抱きついて寝てんの?
(待て待て待て………俺昨日風呂から記憶無いんだけど)
どうして綾のベットにいるの?
どうして綾に抱きしめられて寝てるの?
昨日何があったの?
「な、なっ……なんでっ」
「瑞貴暴れないで……」
「んぎゃっ」
「よーしよし、いい子いい子」
綾から離れようと肩を押すけど腰に手を回されぎゅっ、と抱きしめられる。
頬とすりすりされて、頭を撫でられる。何この状況。
「ちょっ、綾、俺なんでここに……!?」
「んぁれ、記憶無いの?お風呂でキスしてたら逆上せたんでしょ…」
「!?」
「だから身体拭いて〜服着させて一緒に寝たの」
頭の中にビックリマークとハテナマークがてんこ盛り。
俺が逆上せて寝てる間に色々されてたってこと?
「昨日の瑞貴可愛かったなぁ〜……キスお強請りしてきて」
「っ!?」
「また一緒にお風呂入ろ〜ね」
蜂蜜みたいに甘そうなとろけた笑みで、俺の頬にキスを落とす。
まるでキスすら甘ったるくて身体が反応してしまう。
綾が甘く笑うとほんとに蜂蜜みたいにとけてる。表現がおかしいけど、それくらい甘い笑み。
砂糖菓子を溶かして更に蜂蜜を足して凄く甘い。
その甘い笑みに、胸焼けしそうな愛を感じた。
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