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体育祭⑤
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「パン食い競争とか練習要らなくね……?」
「まぁ練習あるらしいし行くしか無いでしょ…」
種目ごとに分かれている校庭を歩きパン食い競争のとこへ灯架と向かう。
ちなみに全校生徒合同で種目も学年関係無く出る。
ちなみに俺の高校は学年で点数を争うので下克上なども期待される。
パン食い競争の練習場に行くと、糸で吊るされたパン食い競争そのものの状態があった。
しかもパンはメロンパン、クリームパンなど種類豊富。
いやこれ絶対好きなの選んで迷うやつだ。
「お、来たな。えーと、坂秋瑞貴か」
「はい」
「全員集まったら説明するからとりあえず待っててくれ」
先輩らしき人に指示され、とりあえず待つことに。灯架は人見知りが激しいので俺の後ろにいる。お前出ないのにな。
全員揃ったらしく、先輩が声を上げて説明し始める。
「このパン食い競争は途中にあるパンを加えそのままゴールする競技。
それは分かってるだろうが、実はある事が加わった。
パンの前に箱が置かれるから、そこから一つ中に入っている服を着なければならないというルールだ。
それをしっかり着用してパンを加えなければ失格だ。
何が出されようが絶対着て走れよ」
「いやなんで着なきゃならん……更衣室無いのか」
「ジャージの上から着れるんじゃない…?」
まぁ楽そうではあるから頑張ろう。どうせ警察官の服とか学ランとかそこらだろう。
「ちなみに服は当日まで何が入っているか分からない。
これといって説明はもう無いが、途中でパン落とすなよ。
それ手で拾うのも失格だから」
めちゃくちゃ厳しいな。手で拾うなって犬のように口で取るしか無いのか。
「パンはいくらでも用意してあるから各自練習するように。以上」
「近くで見ると少し高いな」
「ジャンプすれば届く?」
「んっ……多分、ギリギリかもしれない」
「まぁ当日何着るかも分かんないしね……これほんとにパン食い競争なのかな」
「まぁ大丈夫だろ、女装なんてある訳無いし」
「そうかなぁ………」
この余裕が後々後悔したなんて言うまでもない。
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