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瑞貴の幼児化(パラレル)
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「…………」
「すぅー…………すぅー………」
俺は今何を見ているのだろう。いや多分夢なんだろうけど。
だってさっきまで同じ歳の瑞貴と一緒にいて抱きしめながら寝てただけなのに。
瑞貴が幼くなってる。
俺の腕の中で小さく丸まって可愛らしい寝息を立てる幼児は瑞貴に似ている。
でも何故?いや瑞貴の幼児時代なんて知らないから嬉しいけど。
「んぅ………」
ぱちり、と目をうっすら開けた瑞貴が目を覚ます。なんか、全ての動作が可愛すぎて天使にしか見えなくなってきた。
小さな手で目をこすり、周りの状況を確認し始める。
こ、これって、夢だよね?夢の割にはリアル過ぎない?
てか、これ俺の事分かるのかな……。
「………みーずき?」
「っ!?やっ、ぇう、あ…………っ」
俺の存在に気が付かなかったのか、大きな目を更に見開いて驚いた。
口をパクパクさせて、俺から距離を取るように後ろへずれていく。
「あ、瑞貴落ちちゃ……」
「やっ、ふぁ………っ?」
俺が手を伸ばすとそれを嫌がるような素振りを見せる。
そして、瑞貴はベットから落ちてしまった。
床はフローリングなのでクッションなんて物はなく、ゴン、とむごい音がした。
慌ててベットから降りて瑞貴の元に近寄る。頭を打ったのか両手で抑えて涙目になって震えてた。
「うっ、ひぐ、うわぁぁああん………っ」
「絶対痛いよね今の……えぇえ避けられてるっぽいんだけどどうしよう……」
どうすればいいか分からなくて余計オロオロする。泣き止むのを待つしかないのだろうか。
でも、泣きじゃくる瑞貴を見てるだけなのはちょっと無理。
「瑞貴」
「うっ、ぅ、ひぅ、」
「み〜ずき、おいで」
「ふっ………?」
しゃがみ込んで瑞貴の視線に合わせ、両手を広げて微笑む。
大丈夫、怖くないからおいで。いっぱい撫でて抱きしめてあげるから。
思いが伝わったのか、瑞貴はしゃくりあげながら泣き止んだ。
おずおずと足を踏み出すと、俺の胸へと走って抱きついた。
「よ〜しよし、痛かったね〜」
「うぅ……」
「まだ痛い?ここ?」
「ん」
「じゃあ撫でてあげる。だからもう泣かないで、俺も辛くて泣いちゃうから」
服をぎゅっと掴んで俺の腕に収まる瑞貴。泣き止んだはいいけど離れてくれなさそう。
しかもさっきから喋ってくれないけど、元から人見知りだったのかな?
「まぁ、可愛いからいっか」
「?」
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