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葉山灯架の一日。③
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「灯架ほんとごめんね、ちゃんと綾には言っておくから」
「だ、大丈夫……」
昼休み、俺はどちらにせよ瑞貴君と御飯を食べるからまた睨まれるんだろう。
瑞貴君は普段学校で綾君とあまり一緒にいない。
瑞貴君は周りに関係性をバレるのが怖いらしい。
同性という関係は周りの反応にどう影響を与えるのか。
もし、批判され、綾君に何かがあったら耐えられない。
親にも言えない、俺しかしらない関係。
この事を話してくれた瑞貴君の表情は、辛そうな悲しそうな顔だった。
綾君はどう思ってるのか分からないけど、俺は批判はしないし何も言わない。
ただ、二人の関係が深く崩れることのない幸せであって欲しいと願っている。
「瑞貴君、普段綾君と何してるの?」
「な、何ってどういう事?」
「二人って確か、同棲?してるんでしょ……?だから、いちゃいちゃとかしてたりするのかな〜って」
「別にいちゃいちゃとか、してない……はず」
「はずって……例えば何してるの?」
「うーん、この前は二人で昼御飯作って食べたりソファで寝たり……そんな感じ?」
意外とのんびりした生活してた。いや、普段一緒にいない反動でもっとこういちゃいちゃしてるのかと思ってた。
「あ、でもこの前……なんか、潰されかけた」
「へ?」
「いや、なんか最近寒いだろ?綾が布団によく潜り込んでくるんだけどたまに潰されかけるんだよ……そんな重くないんだけど身長的にというか」
「あ、あぁ……」
別の意味でちょっといちゃいちゃしてた。
こうして瑞貴君と話していると、少し安心した。
好きだからといって、あんな事をした俺は許される訳がない。
でも、こうしてまた友達でいてくれて話してくれるのが、とても嬉しかった。
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