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その翌日。
俺たちは、クリスマスイブを迎えた。
クラスの奴らと会うと約束していた日でもある。
家を出ると、少しだけ雪が降ってて、俺はそれに少しだけ笑った。
ー〝普通俺らの年って彼女と過ごすんだぜ、そーいうの〟
街を歩いていると、そういう奴らがたくさんいて、何となく頭にそんな言葉を思い出した。
…彼女。普通…。
普通…か。でも、最近独り身増えてるって言ってないか?恋人とかそういうの、作るのだるいって。だってほら、少子高齢化…だっけ?そう言うし。
「……。」
俺も、…そうなんかな。だるいって意味かな。
「よ、水島〜」
目的地まで来ると、ある程度の奴らはみんな既に集まってたみたいだった。
「よぉ。なんか、人多い」
「まあなぁ。隣で、別クラも食べるみたいだし」
友人の言葉に、ああと俺は言いながらマフラーを外した。
てことは、至たちは隣で食べんのか…。
ちらっと見てみたけど、至はまだ来ていない様子だった。
ー
「ーてゆ〜かっ!俺はっいい加減彼女が欲しいっっ!」
「俺だってッッ!絶対大学入ったら彼女作ってやるからな!目指せリア充!!」
クラス会…とは言っても、やはり仲良い者同士で固まるもので、女子は女子で、男子は男子で、別々に話をして、また食べては話をしてた。
なんていうか…眠い。
「水島〜なにお前眠そーにしてんだこら」
何故ケンカ腰なんだ…。
「いや、食べるもの食べたし」
「よって眠いと」
「そー」
すると、何故かバシッと友人に背中を叩かれて突然の痛みに悶絶する俺。
「〜〜ってぇ何するんだお前!!?」
背中を触りながら大きめの声で言うと、周りの奴らが愉快そうに笑ってた。
「だぁってお前ムカつくもん」
「、はあ〜〜っ?」
俺が何をしたっての…ッッ!
「だって、お前石川さんに告白されただろ」
ーどき
というか何故その話を今ここで言う…!
「えっそーなんー?!このリア充!」
「ーはあ…っ!?」
ああもう、面倒くさいことに…。
頭を抱えて黙ると、隣に座る友人が肩を組んで流暢に語り出す。
「それが、夏祭りの日に、こいつ呼び出されて、」
「まじか、いつの間に…!」
…だめだ帰りたい。
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