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なんか、疲れた…。
それから何とか入学式が終わって家に帰って、スーツから部屋着に着替えてから、俺はベッドに寝転がりながら思った。
式中、仲良くなれそうな奴いないかなー…と思い、隣をちらちらと見てみたけれど、どっちも携帯つついてるっていうか、特に友達は必要としてないっていうか…。
まあそんな雰囲気がしたから、まあいいかと、ふて寝してたわけだけど。
寝転がりながら天井を見つめると、自然と至の顔を思い出してしまった。
……もう、友達の作り方なんて忘れた。
だってそんなのいなくてもいいと思ってたから。
至がいるから、だから、…そんなの全然、どうでもいいと思ってたから。
俺と至が2人で仲良く話していれば、自然と周りに人は寄ってきた。
何もしなくても、いつの間にか友達という存在は勝手にできていたし、つまり、こんなふうに考えることも今までなかったということで。
だけど、ー今回は違う。
今は俺1人だ。至はそばにいないし、色々話せる奴1人くらい作っておかねーと…多分、俺が辛い。
1人は、寂しいから……ー。
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