アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
75
-
ー
「お邪魔しまーす!」
続いていたバイトが少しの間ぱたりとなくなって、そして、至の方の予定も大丈夫だった為、俺は来てもいいと言う至のアパートまで、やってきた。
ここに来るのは、まだ2回目。
靴を脱いで入ると、前と同じく下に降りて待っていた至が俺の後ろからやってきて、何となくそれを振り向いて見ると、至は首を傾げながら俺を見た。
「何?」
いつも通りの、無表情な至を見て、俺は少し笑った。
「いや。…至だなぁと…思って。」
「…は?」
口元を緩めて言う俺に、至はわけがわからないといったような顔をして、けれど同じように少し笑って、俺を見返した。
…分かんなくてもいい、
分かんなくても、いいんだ。
至がそこにいて、俺が今ここにいる。
俺たちは今、隣にいる。そばにいる。
その事実だけで、いいんだ…ー。
だから…
「……いた、…る?」
至の部屋に入ってまだ約数分。
たったの5分も経っていないだろうというのに、何故至は、俺が来て早々、俺をベッドへ押し倒す…?
「…ち、…ちょっと待とう、なっ?まだ来てばっかなの…」
「もう、十分待ったよ。」
慌ててそう言う俺に対して、至は真顔でそう言ってのけると、強く抵抗しない俺の体を、腰に手を後ろから回して、起こしていた上半身をベッドへとそっと寝かせられる。
それに口を開こうとする俺の口を至の唇が塞いで、俺は目を開いて久々のその感触に反応する。
「…ふ、……は…ぁ…」
当然のように舌を入れる至に、俺は早くも涙目になりながら、熱い息をはあはあとさせ頬を紅潮させた。
「い…たる…、…ま、まって…今日…ほんとに」
俺がそう言うと、至は上から俺を見て、再び口づけを交わす。
「…っんふ、……ふ、…ぁ」
「……ほんとにするよ。今日は。本当にする」
「…ん、ふ……〜んっ」
至の言葉に、俺はぎゅっとして閉じた目から、緊張やら恥ずかしさやら、気恥ずかしさやら怖さやら…それらの色んな感情を込めた、涙を流すー。
至とキスしてると、気持ちいいなとか…、
至に体を少しでも触られると、反応してしまうなとか…、
もっと触って欲しいとか、
もっと気持ちよくして欲しいとか…、
もっと、もっと俺を、恥ずかしさで…死にそうにさせて欲しいとか、
…ああもうやばい、…俺、
……至のことが好き過ぎて、…やばい。
…やばい…。
「っ」
至に服をいつの間にか全て脱がされて、俺はアソコを触られて、それにびくりと体を反応させる。
ああもうほんと…恥ずかしい、…俺ほんと、おかしい…。
恥ずかしくて、嫌なのに、やめろって言いたいのに、逃げ出せない。
もっと触って欲しくて、たまらない。
「〜〜!」
至の指が、俺の体を刺激する。
自分の頭から足先まで、全てが敏感な性感帯に変わったかのように、至の手と舌に、恥ずかしいくらいに大きく反応してしまう…。
……俺、ほんと…どうしたんだろ……。
「っん!」
唇の端から涎を流して、口で息をしながら、俺は確かに、快楽に涙していた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 326