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引越し当日
高「やっぱ怒ってるよな…」
荷物を全てトラックに乗せ終え後は車に乗るだけの高尾は寂しそうに笑う
赤「大丈夫だ。もうすぐ来るよ」
高「えっ?」
笑う赤司に首を傾げる
その時!
『和君!!』
テツヤが息をきらせながら走って高尾達の元に駆け寄って来る
『間に…あった…はぁー…はぁー…』
赤「お疲れ様。大丈夫か?」
『こんなに走ったのは生まれて初めてかも知れません…死にそうです…』
高「テツヤ…」
わけがわからず高尾はテツヤを見つめる
『和君にプレゼントがあるんです』
高「プレゼント?」
『はい、目を閉じてください』
高尾は言われるままに目を閉じた
テツヤは高尾に歩み寄る
ゴソゴソ…
『開けていいですよ!』
高尾はゆっくりと目を開けた
高「えっ…これ…」
高尾の首にネックレス状になった指輪がぶら下がっていた
赤「テツヤが3人お揃いのモノが欲しいって言ってな。今日できるってことだったからテツヤが取りに行ってたんだよ。指輪なら肌身離さずにいられるだろ?」
『学校では付けれないのでネックレスにすれば付けられると思ったんです』
にっこりと笑うテツヤの首にも赤司のの首にも同じモノがさがっていた
高「テツヤ…征十郎…」
『その指輪には僕達3人の名前が彫ってあるんですよ!』
テツヤに言われる見てみると3人の名前がローマ字で彫られていた
『何処にいても3人一緒です!』
にっこりと笑うテツヤに高尾は堪えていた涙を我慢しきれなくなり涙を流した
『なんで…泣くんですか…和君が泣いたら…僕っ…泣かないって決めたのに…泣いちゃう…じゃないですか…』
高尾につられテツヤまでも泣き出してしまう
高尾はテツヤをしっかりと抱きしめる
高「俺テツヤと征十郎と一緒にいたい…」
『はい…僕も一緒にいたいです…』
高「でも…無理なんだ…」
『はい…』
高「電話する…」
『はい…僕もします…』
高「LINEもする」
『僕もします…』
高「毎日すっから…」
『はい…』
テツヤはギュッと高尾にしがみつく
『離れていても和君は僕の大切な友達です!』
高「友達か…」
高尾は少し寂しそうな顔をすると赤司の方を見る
高「テツヤのこと頼んだぞ?」
赤「あぁ、心配はいらない…」
赤司はテツヤの腕を掴み引っ張ると高尾から離す様に自分の腕の中に収める
赤「お前の分まで愛してやるだけだからな」
赤司は笑いながらテツヤの髪にキスを落とす
『ちょっと…征君離してください///』
テツヤは顔を赤くしながら赤司の腕の中でバタバタともがく
高「はいはい〜んじゃ、俺行くわ!テツヤ!征十郎!またな!!これ大切にする!ありがとうな」
高尾は満面の笑を見せ車に乗り込み行ってしまった
『……』
車が見えなくなってもテツヤはずっと車が消えた方を見つめていた
赤「テツヤ?家に入ろう」
『和君にたくさん友達できるといいな…』
赤「心配ない。アイツの性格なら直ぐに友達ができるだろ?」
『それもそうですね。心配するだけ無駄でした』
赤「ほら、おいで…」
赤司はテツヤの手を握り一緒に家の中へと入って行った
おしまい
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