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「テツ君のマスター姿って今月だけしか見られないの?」
『はい、玲央さんがいない夏休みの間だけって事で引き受けたので…それに学校が始まったらこのバイトは無理ですから』
「もったいないな〜テツ君のマスター姿可愛いのに〜」
『西野さん…僕は男ですよ?可愛いと言われても嬉しくないです』
黒子は苦笑いしながらカウンター越しに作ったカクテルを出す
「だってテツ君肌は白いしスベスベだしまつ毛長いし女子からしたら羨まし過ぎる程の美貌の持ち主なのよ!?」
「そうよ!テツ君よりブサイクな女なんて数え切れない程いるんだからね!!」
『さすがに男の僕よりブサイクな女性はいないかと思いますが…』
「全く…テツ君は全然わかってないわね〜自分にどれだけ魅力があるのか…」
『えっ?』
常連の2人と話で盛り上がっていると
「楽しそうだな?何の話してんだ?」
いつの間に入って来たのか火神が常連客の横の椅子に座る
『…いらっしゃいませ…』
黒子は嫌そうな表情をしながら火神に挨拶をする
火神もこの店の常連客なのだ
しかも実渕とはプライベートでも仲がいいらしいから変な態度はできない
「あぁ〜火神さん!こんばんは〜」
「会うの久しぶりですね〜忙しかったんですか?」
忙しい?暇人の間違いでしょ?
2日前も来てましたけど!?
テツヤは平常心を装いながらお酒を作り始める
「2日前にも来てたぞ?」
「そうなんですか?すれ違いみたいですね」
たぶん西野さんはこの人に気があるんだ…
確かにお金は持ってそうだけど、こんな人の何処がいいかわからない
テツヤは火神がいつも頼んでいるお酒を作って出す
「ありがとう…でっ、何を話てたんだ?」
「テツ君が可愛いって話ですよ〜火神さんもテツ君可愛いって思うでしょ?」
「そうだな…確かに可愛いな」
『なっ!?///』
黒子は火神の言葉に思わず顔を赤くさせた
「テツ君って肌白いしスベスベだしホント羨ましい〜どんな手入れしてるの?」
『全くしてませんけど?』
「ありえない…私達がその肌を保とうと思ったら結構なお金と手入れが必要なのよ?」
『そんなこと言われましても…』
「おい、お前達終電大丈夫なのか?」
「えっ?もうこんな時間!?帰らなきゃ!」
「じゃまたねテツ君!火神さん今度は奢ってくださいね〜」
「あぁ、今度な」
火神は笑顔で2人を見送る
『火神さんももう帰らなくていいんですか?』
「冷てぇな〜俺とお前の中だろ?」
『意味がわかりません』
「確か今日は店早く閉める日だろ?その後いつもの所でいいよな?」
『今日は疲れたので帰ります』
「へぇ〜お前そんなこと言える立場なのか?」
火神はスマホを弄り画面を黒子に見せる
『あなたって人は…最低ですね…』
テツヤは表情を歪め火神を睨みつける
「そんな最低の奴によくこんな顔できるよな?」
画面には肌で気持ちよさそうに火神に抱かれる黒子の姿が写っていた
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