アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
『んんっ…』
テツナが目を覚ます
「目が覚めたか?」
『緑間…君…ここは…』
「俺が勤務する病院だ。気分はどうだ?」
『頭がボーっとします』
「そうか…とりあえず頭の検査はした。特に異常は見られなかったが暫くは安静にしてろ」
『はい…迷惑かけてすみませんでした』
「気にするな」
緑間は優しく微笑みテツナの頭を撫でた
何か忘れている様な…
『あっ!赤司君!!』
テツナは勢い良く起き上がるが頭がクラっとして緑間に支えられる
「全く…安静にと言ったばかりだろうが!!」
『赤司君は!?赤司君は何処ですか!?』
自分の事はお構い無しに緑間の服を掴む
「赤司なら隣だ」
『えっ…』
緑間の服から手を離し横を見ると赤司が眠っていた
『赤司君…』
「心配ない。急所は外れていたし神経にも触れてなかったから障害も残らないだろう」
『よかった…』
テツナは涙を流し喜んだ
赤司君が生きてる…
「お前の旦那の事なのだが…あの後逮捕され今は警察にいる…」
『そうですか…』
「たぶん色々と聞かれると思うが…」
『私なら大丈夫です。気を使ってくれてありがとうございます…』
「いつから暴力を受けていたんだ?」
『1年前ぐらいからです…丁度祐也さんの会社の経営が上手くいかなくなった頃でした』
「そんなに前から!?誰にも相談しなかったのか?」
『はい…最初の頃は暴力を振るった後祐也さん…泣きながら謝って来るんです…だから何も言い返せなくて…でも3ヵ月前ぐらいから酷さが増して…もうどうしたらいいのかわからなくて…』
テツナは泣きながら話す
「どうせお前の事だ…俺達に迷惑を掛けたくなくて相談できなかったのだろ?お前はもっと俺達に迷惑をかけろ」
『緑間君…』
テツナは緑間に抱きしめられ泣き崩れた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 61