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雄哉side
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「…。実は黙っていたんだけど…、」
俺達の親友、橘翼は少し照れたように顔を下に向けた。
(おっ!これは…)
絶対に恋愛方面だろう。
それ以外に何がある、と言いたい。
長い付き合いといっても5年ほどだが、翼の恋愛話なんて今まで聞いたことがない。
ついに翼に好きな人でも出来たのか!?
それとも呼び出されて告白というやつでもされたのか?
おおっ!!これは今晩泊まって朝まで恋愛トークってやつ…!
俺、生天目雄哉はニヤケつつ、翼の言葉を待つ。
「……俺にも弟が出来たんだ…」
「は?」
まったく予想しかなかった答えに口を開けたまま。
「それは良かったじゃねぇか!」
翼に祝福を送るのは俺と双子の生天目勇輝だ。
その勇輝の腕の中では俺達の弟、優がスヤスヤと眠っている。
「いいぞ!!弟は。すごく可愛い!俺のすべてをやりたいぐらい可愛い。優が世界を欲しいと言ったら俺は絶対に世界をやる。翼にもついに弟の素晴らしさがわかる時がきたか!」
勇輝は自分の腕の中で眠る優を見ながらうっとりとして言う。
勇輝はひと時も優を離さない。
(…勇輝、お前が世界をやるとか言うとマジでシャレにならない…)
と心の中で突っ込んだ。
だって俺達の家は本気になれば、本当に世界をあげる事が出来ることができるのだから。
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