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友達とはside吉岡尋海
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次の日、目が覚めた瞬間俺は頬をつねってから登校した。
昨日の出来事が夢だったんじゃないかって不安だったけれど、ちゃんと痛かったのでよかった。
夢だったら寝室の窓から飛び降りて嘆くところだったぜ。
二階から飛び降りたぐらいじゃ怪我もしないだろうけども。
スキップしながら登校しろと言われたら本当にできそうだった。
もちろんモラルは持ち合わせている。
油断するとにやけてしまうので、眉間にしわを寄せて通学路を歩く。
学生やサラリーマンが勝手に道を開けてくれた。なんか知らんがラッキーだった。今日もいい日になるだろう。
ウキウキ気分で歩いていると校舎が見えてくる。
もう旭は登校してるんだろうか?
挨拶してもいいよな。だって友達だし!
そこまで考えて俺はあることに気づく。
速足だった速度が徐々に遅くなっていく。
やがて完全に停止した。
突然立ち止った俺を不思議そうに生徒たちが流し見ていく。
そういや、友達って、なにするんだ?
というか友達って何なんだ!?
最大の疑問が俺の進路を邪魔した。
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