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ランチタイムside旭秀治
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「吉岡君。一緒にご飯食べない?」
昼休みになり、僕は早速吉岡君を誘ってみた。
僕なりの歩み寄り方ってやつだ。
昨日まで怖い怖い近寄らないでといっていた僕はまるでもとから存在しなかったようだ。
積極的なでもいつ殴られるか分からない恐怖は付きまとう。
うんでも、吉岡君はきっとそんなひどいことをしないはずだ!まだそこまで彼のことは知らないけど。
「ごっご飯………!?」
ご飯ぐらいならいいかなって思ったけど、吉岡君の反応に目を丸くした。
椅子から転げ落ちそうになった吉岡君に反射的に腕を伸ばす。
彼はしっかり僕の手のひらを掴んで何とか落下せずに済んだ。
中途半端な態勢の吉岡君を一生懸命引き上げる。
「あっ手!手握って悪い………!」
なのに吉岡君のほうから手を先に離した。
「え?いっいいんだよそれぐらい?」
「ごっごめん………!」
「で、ご飯一緒に食べない?」
赤面して取り返しのつかない失敗を必死に謝っているみたいな吉岡君に、僕はどうすればいいのか分からなかったのでとりあえずもう一度お誘いをかけてみた。
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