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趣味並べside旭秀治
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「なっなあ旭」
「どうしたの吉岡君」
僕たちが友達になって三日が過ぎた。この三日間ほど大変な思いをしたのは初めてだった。
気を遣い気を遣われのスリーデイズ。ぎこちなかったけどなんとか普通に話せるぐらい距離が近づいた、気がする。
まあ僕がうっとおしく話しかけたんだけど。吉岡君も最初の気まずさはなくなったみたいだ。時々おかしな反応をするけど。
こうして僕の努力は結ばれ、まあ友達は言えないかもしれないけど普通のクラスメイトまでは昇格できたような感じだ。
彼から話しかけてきてくれる機会も増えた。変にどもるけれど。時間が解決してくれるのかなーって放置している。
「お前、どんな本読むの?」
急な質問だったけど、タイ亭吉岡君がすることは突然なので慣れてきていた。
「んー?文学書とかからラノベまで。幅広く読んでるなー」
偉人達が残した手記から人気のアニメ文庫など。本当に幅広く読んでいる。基本文字が大好きなのでなんでも読める。読書が趣味だから。運命を感じたらとりあえず手に取ることにしている。なので僕の本棚はジャンルが様々な本が移民たちのようにごちゃまぜ居座っているのだ。
「んじゃあさ、今読んでるのは?」
「今は、今年流行ったドラマの原作読んでるよ」
「そっそれ、読み終わったら貸してくれ」
「いいよ。すぐに読んじゃうから待っててね」
「おう」
そこで会話は途切れた。
うん、こういうのって、友達っぽいよね。というか吉岡君は本を読むのだろうか?意外と言ったら機嫌を損ねそうなので黙っておくけど、やっぱり想像につかないな。
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