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終業式①
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期末テストを終え、1学期の終業式の日を迎えた。
期末テストが終わってから終業式までの間の1週間、菊池は特別自習室に姿を現さなかった。
これまで毎日のように嬲られていた優馬の身体は刺激のない生活に疼いていたが、それを認めたくない優馬は自分の欲に気づかないフリをしてやりすごしていた。
このまま夏休みになってしまえば、一時の安息を得られるだろうか---
この疼きも菊池と会わなければいずれなくなるだろう。その方がいいに決まっている。
これ以上菊池の側にいたら危険だ。自分が自分でなくなってしまう。
優馬は意図的に菊池を避けていた。
しかし6年生の1学期最後の今日、1時間目は個人面談である。
生徒一人一人が別室に呼ばれ成績表と夏休みの過ごし方について短時間だが担任と面談が行われる。
優馬は嫌な予感がしていたが、隙を見せなければ大丈夫だと気を引き締めて面談部屋に入った。
「失礼します」
「神崎、1学期もダントツ1位だよ。頑張ったな」
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