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黒谷透と菊池彰①
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「来てくれて嬉しいよ、先生」
「…今更、何の用だ」
「この前会ったよ、神崎優馬くん。随分可愛がってるんだね」
「神崎に何を話した?」
菊池は教室のカーテンを締めようと窓に寄ると、3階の特別自習室から優馬がこちらを見ていたのが一瞬見えた。
優馬はそれに気づいてすぐに隠れた。その様子から察するに菊池が誰に会いに来たかも見られていたようだ。
舌打ちが漏れる。
この時間と教室を指定したのも黒谷の計算のうちか。
「なにも?昔話なんて興味ないでしょ」
「二度と会うな。お前には関係ない」
「先生、勘違いしてない?命令するのはこっちなんだけどなぁ」
黒谷は封筒を菊池に差し出した。
厚みのあるそれは、中に写真が入っているのが感触でわかるものだった。
「七海くんがくれたよ」
中身を確認すると、優馬と菊池の行為中の場面。キスをしている場面。
画質と角度から察するに、特別自習室に隠しカメラを仕込んでいたような撮り方だった。
「まだこんなことやってるんだね」
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