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菊池の焦り
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それからの数日、優馬と菊池の間にはなんだかピリッと冷たい空気が張り詰めていた。
優馬からあの時のことを聞くことはなく、菊池も特に話すことはなかった。
「神崎」
「!」
「ここ、間違えてる。前にも教えただろう」
「……」
「神崎?」
「…先生、あの…」
「もう中間テストも近い。集中しなさい」
「…はい」
優馬が集中できないのは、菊池との代償の時間をお預けされているからだった。
中間テストまであと、一週間もある。
先生が黒谷先輩と会ったあの日からずっと行為をしていない。
そりゃあテスト前だから仕方ないけど….
「か、ん、ざ、き」
トン、トン、と教科書を机に打ちつけながら菊池が喝をいれた。
「大事な時期だ。気を緩めるな」
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