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【副会長と担任の先生】
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*
「…あれーおかしいなー(棒)俺にはこのお城しか見えてないなー…学校なわけないですよねぇ……」
10分程歩いて見えたのは、巨大な城並みの建物だった。
門だけでも俺が5人分くらい必要なほど高い。
嘘だろ。……これが学校?
いやいやいや、こんなの俺が知ってる学校じゃないし、俺が入るべき学校じゃない!!
よし、帰ろう!帰って姉貴ともう1度話し合うんだ、うん!
勝手に決めて一人で帰ろうとすると、突然、後ろから声が聞こえてきた。
「そこの挙動不審な動きをしているのは転校生ですか?」
第一印象は綺麗だ、って思った。でも、相手は男。
こんなこと思うのは変かもしれないけど、まず、そう思った。
それ位、容姿に目が惹かれた。
眼鏡をかけ直す仕草さえも、この人は人気者かもってわかっちゃうくらいかっこよかった。
俺も姉貴みたいな顔じゃなくて、こんな感じの顔になりたかった(切実に)。
見つめすぎたのか、綺麗な男の人は怪訝そうな顔をした。
「……何か、ついてますかねぇ……。」
「あ、いえ!ついてないです!すみません…。」
「……まぁ、いいですけど…。
私は緑ヶ丘 東堂学園の副会長、陽ノ下 瑠衣(ひのもと るい)です。これから貴方を職員室まで連れていきますね。ちなみに2年C組です。」
「立花 遥燈です。宜しくお願いします。」
なんかこの人毒舌だな……。ついていけるか心配だ。身長も高いし喧嘩強そう…。
敵に回さないようにしよう。
*
結局、学校に入ってから職員室につくまでは一言も話さなかった。
無言が辛い。
コンコン
「失礼します、2年S組 陽ノ下 瑠衣です。転校生を連れてきました。」
淡々としてて怖いです。たすけて姉貴。
やっぱ、役職上、裏表は付き物か。
えっ…と、副会長?は教師だと思う男の人になんか話してるみたいだ。時々俺の方向を見るから、多分、俺のことについて話てるんだと思う。
と、話が終わったみたいで、副会長は失礼します。と丁寧なお辞儀をして、どこかへ行った。
副会長が出てきたあとに、さっきの先生が職員室から出てきた。近くで見ると……あぁ、案外普通だ。
一緒だよ、先生(泣)
「お前が立花 遥燈か?俺は清川 拓人。よろしくな。」
「宜しくお願いします。」
「じゃあ、早速教室に行くか。俺が先に教室に入るから、呼んだら教えてくれ。」
「分かりました。」
それから、前の学校での出来事とか、生活とか、先生の彼女事情とか、くだらない話をしていた。
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