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【お泊まり①】
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「……ということで、会長の家にとまることになったんだ。」
『えぇっ、私、家に1人じゃない。』
「ごめんって……!あ、もうついたから切るね!!」
『え、ちょ、ま』
プツッ
ツーツーツー
電話を切った画面を見る。
姉貴はああなると面倒くさい。
今日の昼、隼人さんが帰ったみたいだから、1人寂しいのは分かるけど、そこはなんとか了承してもらわないと、会長に迷惑かかるし……。
「…立花、なんか揉め事か?やっぱり、帰るか?」
だから、そんな悲しそうな顔しないでくださいよ……。ドーベルマンがチワワに見えてくるんですけど……!!
「いえ、大丈夫ですよ。それより、会長の家、大きいですね。」
「立花はこういう家に入るのは初めてか?」
「はい。何しろ、庶民なもんでして……。」
自分で言わせないでよ会長。
矢が全部心に刺さりまくってるから……。
会長が突然、うちに来いって言って、副会長と俺は会長の家の車に乗って会長の家まできた。
「蓮夜様、後ほど、飲み物を持って上がりますのでお待ちくださいませ。」
「あぁ、ありがとう。じゃあ、部屋に行くか。俺の部屋は2階にあるんだ。景色いいぞ。」
「楽しみです!…副会長は何回か来てるんですか?」
「えぇ、まあ。幼馴染みですし。ただ、この家は本当に広すぎて掃除が大変そうですね。」
「大掃除はル⚫バ同士で追いかけっこしてるぞ」
ル⚫バ……。
お金持ちでもル⚫バ使うんだ……意外。
少しル⚫バの話で盛り上がって、あっという間に部屋についた。
「ここが俺の部屋だ。」
「……うわぁっ、広い!」
会長の部屋は、俺の部屋の何倍も広い所だった。
「すごい広いですね!」
「おお、立花が興奮してる。」
「…流石、庶民…。」
おい、副会長さんよ。
聞こえてるぞ。
「適当に座ってくれ。今、爺やが飲み物とか持ってきてくれるから。」
「えと、じゃあ失礼します。」
「あははっ、立花本当に面白いな。ソファに失礼しますっていう人初めて見たぞ。」
「だ、だって……!」
「いくら高級なソファでも喋りはしませんよ」
「高級品だからじゃないですか……!俺なんかがタダで座るなんて……」
「大丈夫だよ。こんなものいつでもかえるし。」
お金持ち!!
金を大切にしなよ!!
コンコン、
「爺です。お菓子を持ってまいりました。」
「入っていいぞ。……ここに置いてくれ。」
「かしこまりました。………もうすぐで夕食が出来ると思いますので、6時30分までにはリビングへお願いします。ごゆっくりどうぞ。」
ふぉあー……。
お金持ち凄い。爺やとかが全部説明してくれるなんて……!
それから俺達は、仕事の話をちょくちょくしながらも、他愛のない話ばかりしていた。
*
「立花、風呂入ってきていいぞ。」
「いいんですか?」
「いいですよ。服は蓮夜が出すので。」
「ありがとうございます。じゃあ先に入りますね。」
「おう。」
俺はバスタオルだけ持って、風呂場へ入った。
風呂場も広い……。
怖。お金もち怖。
もう恐怖でしかない。
そんなこと思いながらドアを開けると、これまたお風呂もでかい。お風呂だけじゃなくて部屋自体が広い。
「うわ、広。でも会長の部屋の方が広かったな……。」
一人しかいないから、声が木霊する。
シャワーを浴び、体、頭、を洗ってから湯船に浸かる。
「あったかい……。これは癒される……。」
と、10程温まると、風呂から上がった。
洗濯機の上に、寝巻きが置かれていた。
会長のか。
着てみると、少し大きくて。
まぁ、3年生だし、大きいのは当たり前か。
「会長ー副会長ー上がりましたー!気持ちよかったですー。」
「おう。そう、か。……えっ、お前ちっちゃ!!」
「えっ、何それ……っ」
「いくらなんでも小さいだろ」
「俺、170ありますよ!会長こそ、でかいじゃないですか!」
「いや、デカくていいだろ。」
「そうでしたね。……じゃなくて!もっとオブラートに包んでくださいよ……」
「……あの。ふと疑問に思ったんですが、立花ってなんで私と会長に敬語なんですか。」
え?
先輩だから……だよね?
当たり前だよね。
え、でもそれを指摘するってことは……
「会長って同い年なの?」
「立花って2年だったの?」
「俺17歳ですけど。」
「俺も17。陽ノ下も。」
え。えええ!?
俺達、3人同い年だったの!?
「驚き桃の木山椒の木……。」
「驚いてるのか落ち着いてるのかわからないな。」
「立花はこんな感じですよ」
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