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【痛い】*遥燈視点
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「うああああああっっ!!!いだい!!痛い痛いぃ!!!」
「うるせぇ、黙ってろ!!」
「う"あ"あああっ!!」
彼方此方に切り傷が増える。顔も、体も血だらけで、痛いのか、辛いのか、分かんない。
ただ、涙が溢れて……
助けて
「おらぁっ」
「ああああああっ!!!痛いっ、痛い痛いっ……!!」
爪が剥がされてる気分だ。
指も、口も、目も、足も、手も、耳も、全部、切り取られてるような感じがする。
見えない、何も見えない。
本当に目を切り取られたのか……?
いやだ、嫌だ嫌だ嫌だっ!!!!
死にたい……、死にたい……、
「こ、ろせ……殺してくれ……っ」
「それは出来ねぇな。楽しい"玩具"が無くなるだろ?」
ぐちゅっ
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!!」
息ができない……。
助けて、助けて、早く、死にたい……!!!
辛いよ、辛い、助けて、神様、
殺してください。
*
「遥燈ー!準備できたー?早くおりてきなさーい」
「はーい!」
……あれ?俺?
なんで?
母さんの声が聞こえたんだ……。
リビングに行くと父さんもいた。
「母さん、今日は張り切ってサンドウィッチ作ったのよ。楽しみにしててね?」
「うん!」
「今日はお母さん、張り切ってるね!楽しみだなぁ。」
「当たり前じゃないのー!」
「お、もう勢揃いか。早いなぁ。」
「あら、お父さん遅いじゃない。もう遥燈も玲華も準備完了よ。」
「ごめんごめん。さ、車に乗ろうか」
待って、待ってよ、
このままだと明日……!
「母さん!行っちゃだめだよ!死んじゃうから!!」
振り返ると母さんが笑う。
「何言ってるのよ。
もう死んでいるのに。」
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