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【相談してみたけど……。】*遥燈side
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「誠に申し訳ありませんでした……誠くんに掛けて。」
「……先輩、謝る気ないですよね?」
「そ、その冷たい目でうわぁって顔しないでください。」
あのあとしばらく泣いちゃって、2人とも授業をサボることになってしまった。
といっても1時間だけ。大量の涙はありません。
それにしても、目が腫れない分類で良かったと思う。
腫れて教室に戻ったらどうしたのっていわれ……ないか。
うん( ˙-˙ )。
今、それどころじゃなかった。
とりあえず、自分の心の弱さに気付こう。貯めちゃダメ。
嫌なことがあったら、姉貴とか捕まえて愚痴る!
やり返すのは流石にまずいからね。
「よし、教室に戻ろっと!誠くん、今日は迷惑かけてごめん。これからは気をつける。」
「…そうですか。それなら良かったです。そういえばそうと、僕、一応告白したんですけど、流してますよね?」
「うっ……!」
これがアニメなら、ギクリって音がついてる気がする。
「な、流してないよー忘れてただけっていうか……」
「…そうですか。いつ返事くれますか?」
「んー……返事か…。2週間後でもいいかな」
「大丈夫です。それまで緊張しますね。……でも、なんとなく未来が予測できます…。まぁ、心に素直になってみてくださいね。じゃあ。」
「…あ、じゃあ。」
…なんか、最後の誠くん、少しだけ切なそうだったけど……。
未来が予測できるって……顔からして、誠くんが哀しくなるようなこと?
俺が誠くんを選ばないってことか。
でもどうしてだろ。俺がノーマルだからか?
……それについても、2週間後でいいか。
よし、姉貴に相談してみよう!
*
〜立花家〜
「……ということなんですよ。姉様。」
「…それは最高に美味しいわね、弟よ。」
はぁ?美味しい?美味しくないわ。
むしろこう、……混沌とした味になりそう。
俺は今、夕ご飯を食べながら姉貴に昼間のことを相談していた。
「どうしたらいい?」
「どうしたらいいって、それはあんたが決めるの。
私にはせいぜい、アドバイスっていうか……あんたがその、誠くんとやらと付き合えるのか付き合えないのかを明確にすることぐらいしか出来ないわ。」
「えぇ……。俺わからん!だって同性から告白されたし。というか告白自体初めてだし!」
「……あ、あんた、予想以上にモテないのね。やっぱり顔のせい?私に似てるからかな。」
「不細工よりは嬉しいけど、モテないのも嫌だ……」
「モテてるじゃない。男から。」
ぎゃあああああああっ!
男どうしに耐性ある人にしたらスッと出てくる言葉だけど、ノーマルの僕ちんは男からモテても嬉しくないのです。
「あーどうしよう。でも返事するのは2週間後だからまだ大丈夫か。」
「だめよー。そういうのちゃんと答え出さないと。相手に変な気を持たせたりしたら、断る時に良心が痛むでしょ。」
「……確かに。じゃあアドバイス頼んだ!」
いきなり言われてもなぁーと嫌な顔された。
考えてくるから待っててーと部屋に帰っていったから、リビングで待ってたけど、その日、姉貴がリビングに顔を出すことは無かった。
……嘘つきめ……:(っ`ω´c):プルプル
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