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【会いたいのに……】*結人side①
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停学期間をすぎた。
けれど俺は学校に行く気がない。
行けない。顔を合わせられない。
あんなに酷いことをしたのに、なんでこんなにメッセージをくれるんだろう。
トーク画面を開くけど、俺は返信を打つことが出来ない。
「……なんで……。」
写真付きで来る、遥燈のぼっち飯。
ピースしてるものもあれば、死んだフリをしたものもあった。
普段、自撮りをしない遥燈が、自ら進んで写真を送ってくれるなんて。
……ねぇ、遥燈。
それは俺を余計に締め付けることになるからやめて。
…………いいや。いいんだ。俺は遥燈の傷とは比べ物にならないぐらいしょーもないんだから。
遥燈の傷の方が深い。
それをしたのは俺…。会えないのに写真を送ってくれる。……思ったよりも苦しいものだ。
遥燈に対する感情が、より一層苦しくさせる。
「……会いたい…。
…………ごめん、遥燈。」
謝っても謝りきれない。
死んでお詫びしたい。
そんなことしても、ただの罪逃れだって知ってるから、そんな事しない。
生きて、後悔と罪悪感を背負っていきていくんだ。
この写真はその証拠だとでも思えばいい。俺が大切な人を傷つけたということが一生消えないように……。
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