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【次へ】*2年生の部 TheEND
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「立花くん!見てみて、魚いるよ!」
「お、本当だ。
……ん?あれはなんだ?なんか大きくないか?!食べれるか!?」
「……アレただのゴミだよ。」
「……なんだ。」
「立花ー!火起こしてくれ!」
「え、出来るかわかんないんだけど。」
「大丈夫大丈夫!根性だ!」
「じゃあお前がやれよ。」
「あはははははははは(棒)」
「遥燈さん、一緒に肝試し行きませんかッ!」
「ごめん、お断り。あと、さんって付けるな。」
「そんな遥燈さんもキュートですぅー!」
「嬉しくない。」
教室での出来事から、1ヶ月。
林間授業で、2泊3日で、森に泊まっていた。
今は他の生徒から、いじめを受けることはない。
時々、死ねの紙が入っているのはきっと幻覚だろう。
結果的に解決したのは隼人さんだった。
淡々と話す隼人さんは噂通り冷めた顔をしていて、いつもの隼人さんとは雰囲気が違った。
会長も副会長もやましい事はないと否定し、重たい空気を和ませようとしたのか、会長は『恋人は皆だからな!』なんて変な事言ってた。
タラシ目。
というかココ最近思うんだけど、会長のキャラが明らかにあった当初より柔らかくなっている気がする。
それを副会長に伝えたら、それも立花のおかげですね。なんて言われた。
俺、なんかしたかなぁ。
結局、結人は即死だった。
あの窓から飛び降りて、地面に頭や体の節々を強打。
警察からは自殺と断定された。
まぁ、目の前で見ていたからそうだけど。
後日、結人宅から、俺宛の手紙があったらしい。
久しぶりに見た、結人の字に、俺は涙してしまった。
その時、俺はなんてことをしてしまったんだろうって、思った。でもそれはきっと、結人にとって最後のお願いに反する出来事。
俺は想いを心に閉じ込めた。
やっと付けた炎の火を見ながら、過去を振り返った。
副会長に初めてあった時のあの冷たい目といったら……雰囲気だけでも北極だよ。
そして会長、その他先生、結人、有本とか……。
1年間が、とても充実していた。
次はこの学園の最高学年。
……やっていけるだろうか。
ゆらりゆらりと左右に揺れる炎。
俺は誘われるように眠りに落ちた。
2年生の部 TheEND.
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