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【双子の弟。】
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違う。あれは違う。………結人はもういないんだ……幻覚か?
ついに幻覚を?
いやでも……まだそこにいる。
見えてる。しっかりと。
嘘だろ……?実は生きてましたなんてさ、俺どんな顔して会えばいいんだ……!
「立花 遥燈ーー!!いるなら出てこいーー!」
うわ、なんか呼ばれてるどうしよう!!
とりあえず行かなきゃ殺される。
……結人、あんな口調だったかな?
* * *
廊下走って、玄関飛出て……、すごい勢いで走ってくる俺に気づいた結人は、何かを言いかけたが、俺はそれを制してしまった。そして後に恥ずかしくなる。
「お前か、立花 はる「結人!!」
「なんで生きてたんだ!?即死って聞いたのに!
でも良かった。あんなこと言い出して飛びだすから、俺、俺ぇ……!」
「触んな、汚れる。」
「……!?」
結人……?こんな正確だったか?
「俺は結人じゃない。その双子の弟。お前が殺した桐島結人の弟。
兄貴が死んだっつってアメリカから戻ってきた。そしたらあんたが関わってるって知った。
この人殺し。」
「……ひ、人殺し…。」
俺は、人殺し……。
というか、双子だったのか!恥ずかしいな!
「なんで顔赤くなってんだ。Mか。」
「違うわ!おまえのこと結人だと思ってたから、違うってわかって恥ずかしい……。」
「気になったのそこかよ。まぁいい。顔を覚えたぞ。これから覚悟しとけ。俺は許さないからな。家族を殺したお前を。」
……人殺し……殺人……罪……罪人……重罪……。
やはり傍から見れば俺は罪人なのか。
そうだ、この人は殺されたんだ。俺に。家族を。
罪深き行為……。
許されない……許さない。
結人……やっぱり俺は、悔いた方がいいのだろうか。
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