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ep27
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藤吉君は俺を家まで送り届けてくれて、それで母さんに頭を下げた。
俺は怪我を転んでできた傷だって伝えるつもりだったけど藤吉君はその日あったことを全部母さんに話した。
「おれのことに彼を巻き込んでしまってすみませんでした」
俺が勝手に捕まって...むしろ藤吉君に迷惑をかけたのに...。
「そ、そんな...藤吉君は悪くない...!」
思わず叫んだ。
母さんにもう藤吉君と関わるなと言われてしまうかもしれない。
母さんは頭を下げる藤吉君をじっと見て言った。
「それで藤吉君、全員ちゃんと病院送りにしてくれたのかしら?」
にっこりと笑って放たれた言葉に藤吉君は驚いて思わず顔を上げて母さんとばっちり目が合った。
俺もびっくりして母さんを見る。
「ふふ、息子がやられっぱなしだなんて納得行かないもの...骨くらいは折らなきゃ...」
「か、母さん...?」
母さんの後ろに暗黒の何かが見える気がする。
「それで、どれぐらいやったの?」
「あ...えと...全治2か月くらい...?」
ワクワクと聞いてくる母さんに藤吉君が戸惑いながら答える。
いや...答えなくていいから...。
「いい気分だわ〜!藤吉君よかったら夕食食べていかない?お礼に」
なんのお礼だ...?
母さんのまさかの反応に俺も藤吉君も混乱しながら一緒に夕食を食べた。
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