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ep29
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授業が終わって俺は藤吉君の言う通り隣のクラスに来た。
「ふ、藤吉君...!」
教室の中で頬杖をついて窓の外を見てた藤吉君を呼ぶ。
藤吉君は俺に気付いて一瞬で顔を輝かせて駆け寄ってきた。
...のにまた一瞬で顔をしかめて不機嫌な表情になってしまった。
「...遅い」
「えっ?急いで来たんだけど...」
藤吉君がどうしてしかめっ面をしているのかわからなくて焦る。
俺なんかしたかな...。
朝からなんか機嫌悪いしどうすればいいんだろ...。
「あの...藤吉君...?」
「...............」
「ご、ご飯食べよ...?俺奢るよ...!」
「いらない」
藤吉君はぷいっとそっぽをむいてしまった。
お昼ご飯を奢って機嫌を直してもらう作戦は失敗か...。
「...でも一緒に食う」
藤吉君はぼそっと言って先に歩き出した。
「う...うん!一緒に食べよう...!」
機嫌は悪いけどお昼ご飯は一緒に食べてくれるみたいだ。
そういえば誰かとお昼ご飯を食べるなんて久しぶりだな...。
嬉しくて藤吉君に急いで着いていった。
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