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出会い1
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いつものようにみかじめ料を貰い酒を飲みながら部下から受け取った資料に目を通す。
「お隣りよろしいですかぁ?」
右腕に墨を入れた俺に話けてくるなんて大した奴だな。しかもこんなのんびりした口調で。返事ついでにそいつを見るとまぁまぁ整った顔をしたワイシャツを折ってネクタイを緩めたスーツ姿の若い男がいた。
「お兄さんは男が好きなんですか?」
まだ返事してねぇぞ。てかその質問は唐突すぎるだろ。
「兄ちゃんは男が好きなのか?」
ホモバーに来てお兄さん"も"ではなくお兄さん"は"と聞いてきたことがなんとなく気になり、相手の質問には答えず質問で返す。男は少し考えるような素振りを見せてから答えた。
「俺は男が好きっていうか、女の人が苦手なんですよねぇ。あ、マスターお久ですー。烏龍茶といつもの雑炊お願いしまぁす。」
酔ってるわけではなさそうだが間延びした話し方をする奴だ。こっちの気も抜けるわ。
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