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出会い5
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10分程で目的地に到着。
場所は、大型ショッピングモールから少し離れたゲーセン。モールの中にもゲーセンはあるが不良達はこっちで遊ぶことが多いようだ。
まぁ、モールができたせいで人足が遠のいているここは人目にも付きにくく、サツも巡回に来ないから賢い選択かもしれない。
この地区は、先月傘下として統括した組のシマだった地区だ。多少治安は悪いがその分いい資金源になると思っていたのだが、早々に面倒臭いことが起こるなんて思っていなった。こんな事が度々あったとしたら、取り纏めるのに時間がかかりそうだな。本日の溜息2回目。
店の前で待っていた店長に案内させて、騒いでいるであろうガキどもを鎮めに向かう。店長曰く、ガキ数人と酔ったオジさんが揉めているらしい。この時間から酔ってるってどういう事だよ。
また溜息をついて、少しの野次馬をかきわける。
「俺の可愛い生徒達に手ぇあげてんじゃねぇよ。いい歳したオッサンが少年達に突っかかるとかぁ、ダセェなぁ。」
足元に転がってきたガタイのいい中年男。
そいつを足でどかして声のした方を見ると、間延びした話し方からなんとなく予想はしていたが、2日前にバーで会ったあの男がいた。
「……野村 雅…」
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