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出会い7
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店長に事務室らしき部屋を1室借りた。
俺の隣には酔いが冷めてきたオヤジ、テーブルを挟んで正面に野村、その隣には優人、大和と呼ばれていた学生が怠そうに座っている。
いつもは適当に喝入れて店長から御礼金を貰って終わりなのだが、今回はそう簡単にはいかなかった。
なにせ、酔っ払ったオヤジは先月俺達の組の傘下になったとこの男で、こっちから挑発したらしいからだ。普通俺達ヤクザは一般人に喧嘩を売ることはタブーとされている。不文律ではあるが、そもそもガキにてぇ出すなんて大人気ねえ事許すわけねぇだろ。それと、野村に会えたことはこいつの事を知るチャンスだと思ったからっていうのもある。ほんの少しだけだけどな。マジで。
という訳で纏めるまでもない話を纏めるとこうなる。
酔っ払ったオヤジが学生がカーレースゲームで遊んでいたところを「温い、下手だ」と挑発し、シューティングゲームをしていると「俺なら3倍の速さで片付けられる」と挑発したらしい。
最初は無視していた学生も流石に腹が立って、喧嘩のような面倒事に発展したのだろう。
俺と野村は目を合わせてから、溜息をつく。
「「くっだらねぇ」」
取り敢えずこっちが悪いのは分かったからオヤジには生徒と野村と店長に謝らせて生徒は解放させる。組に電話してオヤジを引き取ってもらう。それなりの償いもさせるように頼んでおいた。
「今日は、ウチのやつが悪かった。お詫びという程でもないが俺持ちで昼飯でもどうだ?」
「全然大丈夫っすよ〜、生徒は怪我してねぇし。
昼飯いいですねぇ。俺モールにあるラーメン屋がいいです!」
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