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出会い10
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俺の話題に興味がなくなったのか、今度は黙々と全部の餃子を半分に割り始めた。息も吹きかけて餃子を冷ましているらしい。猫舌なんだな。
今度は俺が質問する側だ。俺はただゲーセンでの詫びをするためだけに昼飯に誘ったんじゃない。少しでも情報を仕入れてやる。
「兄ちゃんの方こそ高校教師がピアスして茶髪でいいのかよ。」
「うちの学校そういう規則ないからいいんですよー。髪の毛赤くしても何も言われましんしねー」
「そもそも、なんで兄ちゃんがあの場にいたんだよ。生徒もそうだが、教師なら学校あるだろ。今日木曜日だぞ。」
「俺も学校にいたんですよ?でもなんかー…サボった?」
「いや、意味わかんねぇよ。教師がサボるってなんなの。」
「あーいやぁ、校外学習的な?学校の外でクラスの親睦深めよーってなってー、遊んでたら可愛い生徒の危機だったから怒っちゃいましたー。殴って蹴って吐血させて暴言吐いてすいませんって言っといてください」
そんなにしてたのか、やり過ぎだろ。でも、あの時のコイツは普通に迫力あったよな。冷めた眼、静かな口調、薄らと浮かべた笑み。黒いオーラビンビンでてたな。
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