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接触10
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占部さんに雑に撫でられた髪の毛を整えてから若の部屋に向かう。
あの人絶対俺のこと息子かなんかだと思ってる。
実は、占部さんは俺の20歳年上で俺が1番慕っている幹部。14年前に俺がこの組に来た時も、姐さんがいない時は一番可愛がってくれていた。俺にヤクザとしてのノウハウを教えてくれたのも占部さんで、俺からすると父親みたいな感じ。
「若ー、翔っす。」
「空いてるぞー」
若の部屋の前で声をかけると、後ろから声がして振り返る。風呂上がりなのか、鍛え上げられた身体を惜しみなく晒した清田慎司(きよた
しんじ)。一応うちの若頭。
「今日は飲みに行くぞ。お前、S市でどこかいい所見つけたか?」
若は飲みに行く時は大体、歳も近いし、酒には強い俺に声をかけてくれるから俺もよくご馳走になっている。
「自分、今日少し資料見ましたけど若の好きそうな所少ないっすよ。」
「んじゃ、俺の勘で決めるわ。幹部室行こうぜ。」
私服の俺に合わせてか、若もラフな格好に着替えて幹部室に戻る。
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