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緊張11(雅side)
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「 父さんに人に心を許すなって言われてたのに、翔さんには呆気なく正直に素直になれたし、もし俺が翔さんに心も身体も許したら父さんと同じことされるのかなぁって思ったら怖かったりしましたぁ。でも、翔さんに会ったら父さんには感じなかった暖かい気持ちなって、翔さんの暖かい手とか雑な言葉遣いだけど、優しい雰囲気とか、今まで感じたことない気持ちになって、なんか、好きだなぁっておもって…」
なんか、何でだろう。分かんないけど、泣けてきた。翔さんもどうしたって言って慌てて顔を覗き込んでくる。俺にも分かんない、なんで俺、泣いてんの。
俺より先に落ち着いた翔さんが、俺の頭を抱いて、耳元で優しく言う。
「今までずっと気ィ張ってたんだろ。頑張ったな。お前さ、俺に嫌われるかもとか、捨てられるかもとか思ってたみたいだけど、そんなことしねぇから。知られたくない過去を話してくれたのも信頼してくれたんだって思って嬉しいよ。」
「26の男がこんなボロボロ泣いてんの。引かない?俺、自分ですごい引いてるんですけど。でもなんか止まんない。」
「別に、好きなだけ泣けばいいんじゃね?俺といてくれたら、もう辛いことさせねぇし、苦しい涙は流させねぇ。なぁ、俺、お前ともっと一緒に居てぇんだけど、いいだろ?」
「ははっ、ほんとぉ?俺がこのまま泣き続けたら翔さんと俺沈んじゃいますよー?…俺も、翔さんと居たい。翔さん、多分今俺、幸せ感じてるし、翔さんのこと好き。」
沈むってなんだよって笑いながら、俺の方が好きだからって、こめかみにキスされた。
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