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「……それで?お前はあの美少年をどうするつもりなんだ」
親父と瑠偉さんの寝室を借りて雅を寝かせて戻ると、予想通りの質問。
どうするもこうするも、アイツをどうするかなんて俺だけで決められることではない。
俺自身はさっさとこっちの籍に入れたいところだが、雅には何も話していない。まだ、勝手に考えているだけの段階だ。
それに、もし雅が俺との関係を断ちたいというのであれば、その時は……まぁ、考える。
それなのにどうするつもりなのかと問われても、答えることができない。
「電話でも言いましたが、今は雅の健康を優先したいんす。雅はまだ混乱してるだろうし体調も不良で、俺も落ち着いて話せる時間がつくれない。先延ばしにするのは良くないのはわかってるけど、もう暫く待ってください。」
「拓未〜、あんまり急かさなくていいんじゃない?歳とって短気になった?」
親父を茶化しながらコッチの考えを汲み取ってくれる瑠偉さん。
「………わかった…。だが、お前があの美少年の事をちゃんと紹介するまで俺はあの美少年の事を認めないからな。」
「ぉい、あの子のこと美少年って呼びすぎ。さすがに俺も妬くよ?」
変な所で頑固な親父と、美少年と呼ばれる雅に少し嫉妬している瑠偉さん。
瑠偉さんの「ぉい」の言い方が若干ガチなのが可笑しくてフッと笑うと瑠偉さんに睨まれた。…俺悪くねぇよ……な?
あぁもう、いろんな方向に面倒臭ぇ。
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