アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
隠し事⁇ 3
-
雪side
今日は待ちに待ったデートの日。
どうしよう…。蛍くんかっこよ過ぎる…。
シンプルな服が、蛍くんのかっこよさを
際立たせている。
嫌味なほどに、良く似合っているのだ。
「そういえば、蛍くんっていつもお昼パンだよね〜。
何かオススメのものとかある?」
「そうだな…。メロンパンが一番好きだけど、基本的に菓子パンは好きだ。雪はいつも俺と食べてるけど、たまには友達と食べたりしなくていいのか?」
「……えっ?僕、友達居ないけど?それに、僕は蛍と
食べたいから、それでいいの」
僕はクラスメートからあまり好かれていない。
別に、好かれていないだけならいいのだが、
クラスメート全員が無視をしたり、悪戯をしたり、
タチが悪いものになると暴力を振るわれる。
あ、これ言ったらダメだったなぁ…
蛍くんといて気が抜けていたのと、
自分のバイト先で安心感があったことから
余計な事を口走ってしまった。
「やっぱり、苛められてるのか?」
「あー、うん。まぁ、少し…? 一人でも大丈夫だから…心配しないで、蛍くん」
「大丈夫じゃないだろ?ちゃんと頼れ。それとも、俺じゃ頼りにならないか?」
こんな風に優しくされたらどうしよもない。
僕はクラスメートにされている事を話した。
僕の話に聞いた蛍くんは
"そっか、よく頑張ったな"
と、頭を撫でてくれた。
それだけで今での我慢が報われた気がした。
「蛍くん、ありがと!」
「どういたしまして。また月曜日学校でな」
「うん。バイバ〜イ」
こうして楽しいデート (お疲れ様会) は終わった。
後日、蛍くんはいじめっ子に説教をし、
二度としないと約束を取り付けてくれたみたいだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 819