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失踪 2
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蛍side
優さんは仕事がひと段落ついたところで
僕たちに声をかけて来てくれて
雪のとこを話すと、顔をしかめた後
申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。
「また、ですか…。あの子にも困ったものですね」
「 "また" ? 前にもあったんですか?」
そう言うと、しまったと言う表情をして
しばらく沈黙が続いたが、優さんがまた話し始めた。
「 "前にも" って言うよりは…、"この時期は" かな
トラウマがね…、そのせいだと思いますが…」
「 "何が" あったです〜?」
「詳しくは…。ですが、こちらで対処しますので
なるべく雪くんと距離をおいてください。
大丈夫そうなら…、ここに連れてきますので、
その時には、連絡しますね」
なにやら訳ありのようで、
立ち入れないのを感じ取った僕たちは
それ以来、連絡を待つしかなかった。
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