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兄と雪 3
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雪side
しばらく俯いていると
再びドアが開く音がして、そっちを見る。
すると、よく知っている子が立っていた。
相手も僕を見て驚いているようだ。
「あ、夏くん。来てくれたの?」
「あ、あぁ、うん。友人も一緒に…」
「梓、先輩…?」
夏とは、色々あって知り合いだったし、
友人と言って入って来たのは、
まさかの梓先輩だった。
梓先輩の登場には、蛍くんも驚いている。
「雪、知り合い?」
「うん、まぁ…色々と……?」
「ふぅん、そう」
お兄ちゃんは、含みのある言い方に
何かを察したみたいで
深く聞いてくることは無かった。
その後、零くんたちも来てくれて
病室の中が少しだけ賑やかくなったが、
用事があるらしく
梓先輩と、双子くん達は帰って行った。
「僕も、お店開かないと…、また来るね」
「うん、ありがとぉ…」
優さんも、夜バーとして開くために
仕込みがあるみたいで、引き上げて行った。
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