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偽りの日常 1
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蛍side
あれから数日、あの人に何度か会った。
どうやら、雪の保護者?のような存在らしく
毎日雪を学校に送ってくれている。
時には泣いてる雪を僕に預け
申し訳なさそうに帰って行く事もあった
「雪?帰るよ」
「やだ…。今日は一人でいい」
「そんなこと言うなよ…」
どうやら、前にも入院した事があるらしく
退院後も何度か繰り返し自傷行為をするみたいで
"一ヶ月の前後は一緒に生活する" という
約束をしていて、嫌々ながら一緒に生活している。
「雪、そんなに嫌なら僕の家に来る?」
「……い、きたい…けど…、行けない…」
「何で?」
「…迷惑かけるから、やっぱり帰るよ」
ほぼ毎日、こんな会話をして
雪は、少し寂しそうにして帰って行く。
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