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目につく憎悪
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…く、くるしいッ、あつい、もうダメかも。
ピーッピッーピッー…
頭の中に聞こえてくるのは、リズムを刻んでいる機械音。その音が心地よくて、目を開けたくなくなる。デモ、視線を感じて目を開けてみたら、そこには、憎くて堪らないお母様がいた。
「アナタ何考えてるのよ!?折角の婚約披露宴だったのに、たかが熱の悪化による過呼吸で倒れるなんて!私たちの苦労をどうする気!?あちらの家の方が気を使って下さったからよかったものの!」
相変わらず、俺のことを考えずに話している。俺、一応患者なんだけどなー。まぁ、婚約披露宴をぶち壊してしまったのは、申し訳ないと思う…
「ゴメンね?母さん…明日には相手の家にお詫びして来るから。」
「はァ?何言ってるの、今から行きなさい!!」
そんなこと出来る訳がない、けど
「…分かった。行ってくるね?」
生きていくにはこうするしかないから…大丈夫、体は動く。
…よかった。
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