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桜の部屋に入ると桜もシャワーを浴びたらしく髪が濡れていた
いつもより少し髪ぺたんとしていてその煽情的な様子に心臓が速くなる
「…遅かったな」
濡れた髪の間から色気を放つ眼をむけてくる
「いろいろ準備があんだよ。それよりお前ほんとに俺のこと抱けんの?」
「…別に平気だ。俺の好きなやつも男だから。」
心臓を握りつぶされたみたいだった
心臓がドクドクと加速していく
「……え…おまえ、好きなやついんの?」
なるべく平静を装う
「ああ。…振られたけどな。」
哀しそうな表情に心臓が苦しくなるがどこかホッとした自分もいて最低だと思った
「なんだ?それ。」
俺が持っているローションに気づき聞いてくる
「ローションだよ。男は濡れないから必要なんだよ。」
「…ヤッたことあんの。」
さっきよりも少し低い声になっている
「…あるよ。」
ないよ。ヤッたことなんてない
でも本当のことを言いたくなくて、
見栄をはりたくて
「ならいいよな」
まだ濡れている髪の間から飢えた獣のような眼が見えた
もう俺たちは、もどれない
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