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俺と双葉はそのまま教室へ戻った
といってもクラスは違うので途中で別れた
もう1限は終わってちょうど休み時間になっていた
教室へ入ると翔と晴人と桜が話をしていて
翔が俺に気づいたようで案の定話しかけてきた
「おい、なにサボってんだよ!てかさっきの告ってきた子だろ?やっぱ付き合ってんだろ!」
「付き合ってねーよ。」
「告られたのはほんとだろ?」
「…まぁ」
適当に返事をしていると翔が地団駄を踏み始めた
「くそ〜!モテ男め!贅沢な!!」
「翔もいつか彼女できるって」
めんどくさいので適当に答えておく
「な〜桜も彼女欲しいよな〜」
いきなり桜に話を振って桜がちらりとこちらを見てきたがすぐにフイッと目をそらされた
もう目も合わせたくないのだろうか
そう思うと胸がジリッと痛む
「別に。めんどくさいからいい。」
その答えにホッとした自分がいた
もし桜が翔の言葉を肯定していたら俺はまた傷ついていたんだろう
俺は弱くてずるい
桜には好きな人と幸せになって欲しいと思っている
でも桜を離せない俺がいるのも本当で
桜の幸せだけを願えるようになりたいのに
その方が俺も楽なのに、手離せないでいる
友達に戻った方がいいのかもしれない
きっと桜も後悔しているだろう
あいつは優しいから俺に言い出せないんだろう
どうやって切り出そうか…
そんなことを考えながら残りの授業を過ごした
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