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「んっ…あ、あれ」
ベージュのカーテンと白い天井が目に写った
「ん…?」
目元が濡れてるゴシゴシとカーディガンで涙を拭いてると隣から声が聞こえた
「おはよう
気分はどう?急に倒れたからびっくりしたよ」
先輩が座っていたらしい
なんか心配してくれてる…ってえ?!
「僕倒れたんですか?!」
そう言えばここは…保険室?
音楽室にいたはず…
「そうだよ!
だからあれほど顔色悪いから休めって言ったのに!
大丈夫?まだ具合悪い?」
たしかに今朝から頭痛が酷かった気が…
でも今はスッキリしている
「す、すみません…
はい!頭痛も引いてるしスッキリしました!」
「なら良かった…って頭痛かったのか!
なんで言ってくれなかったの?」
「すみません、大丈夫かなーっと思っちゃって…」
「大丈夫かなー?じゃないでしょ!辛いなら辛いって言ってくれないと!」
「ごめんなさい…迷惑かけちゃいましたね気をつけます」
「迷惑をかける分にはいいんだ
ただ駿くんが辛そうなのは俺も嫌だから次から言ってね?」
「はい…気をつけます」
心配かけちゃったな…申し訳ない
「うん、いい子」
安心したような表情を見せて頭を撫でてきた
「あ、もうみんな帰ったし危ないから一緒に帰る?」
……………帰りたくない
でも
「一緒に?いいんですか?」
「逆になんでダメなのさ誘った俺がやっぱダメなんて言わないよ」
先輩と一緒にいれるなら…
「じゃあ…お言葉に甘えます」
「素直でよろしい、はいカバン」
「あ、持ってきてくれてたんですね!ありがとうございます!」
「どういたしまして!ほら帰ろう?」
「はい!」
❁
❀
✿
✾
「ねぇ駿?」
「はい?」
「なんでいつも長袖なの?暑くない?春秋ならまだしも夏だよ?いま」
「んー…肌を見せたくないからですかね」
嘘はついてない
「へぇー勿体ないよ綺麗な肌してるのに」
そりゃあ見えないところにしか殴ってないし…
「そうですかー?」
「うん羨ましいくらいだよスベスベで白くて、まさに美少年って感じだよね」
「美少年ってなんですかー」
もう……先輩と話してると居心地が良くて自然と笑がこぼれる
「笑顔…可愛い」
「ふぁ?」
急に予想外すぎることを言われて変な声でちゃった…
「いつもこんな笑顔ならいいのに駿はあまり素の笑顔見せてくれないよね…その笑顔の方が可愛いよ」
「なんというか…先輩の前だから自然になれるんですよね」
「じゃあこれを見れるのは俺だけ?なんか嬉しいなぁ…確かにこんな可愛い顔ほかの人に見られなくないかも」
「もう…そういうことは好きな女の子に言ってくださいよ」
「駿が好きだからいってるんだけどな?」
そうやって僕をからかう…そんなこと言われたら期待してしまうよ…
「冗談言わないでくださいよー勘違いしちゃったりしたらどうするんですか?」
「はぁ…俺の気持ちは届きそうにないか……」
「なんですかそれー」
「えー?愛の告白ー?」
「わーうれしー」
「棒読みなんてひどいよー」
「棒読みじゃないですってー!」
❁
❀
✿
しばらくしてアパートの前についた
「先輩僕の家ここなので…」
笑顔が耐えない時を過ごした
幸せすぎる時間だったけど…もうさよならしちゃうのか…
「あ、意外と俺ん家と近いんだね」
「そうなんですか!」
「うん 明日の朝一緒に学校いく?」
「い、いいんですか…?」
「謙虚だなぁいいよむしろ俺が行きたいの」
「えへへ…じゃあ行きましょう?」
「うん7:40分あたりに駿の家の前でいい?」
「了解です!
今日はありがとうございました!」
「どういたしまして、ばいばい!また明日!」
先輩が見えなくなるまで見守って、やがて姿が見えなくなった
あぁ…カッコイイなぁ
先輩のせいで顔が熱いよ…
すきだ…
はっ…!ずっとここに突っ立ってた早く中入ろう
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