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雨と群青 その31
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梶原SIDE
あてがわれた途端に熱を感じて体が強張るが、悟られないように深く深呼吸して和らげる努力を試みた。
あ、来る。
・・・・・・・・・?、けーへん。
何度も往復し、先でつつかれ擦られてタイミングが計れずに力を抜いた瞬間に少しだけ入ってきた川本は、まだそこで止まって俺の太ももの裏を撫でた。
「ッ、」
人の意表を突く事が得意な川本らしいわ。
俺の呼吸に合わせて押し込め、苦しくなると動きを止めて扱かれる。
体温の上昇で放つ川本のシャンプーの匂いと熱に心臓が痛い。無意識に手を伸ばせば気付いた川本が右手を絡ませてきた。
あ、今、なんや切ないな・・・。
「っ、…ぅ」
「ちょぉ、力抜け、息しろ息。」
「はぁ…はぁ…、ぅ…あン……苦し、………ッわもと」
みちみちとゆっくり、しかし着実に侵食される。
異物感に眉を寄せつつ深呼吸に集中して紛らわす合間の、時折頬や体を撫でる川本の手があやされているようにひどく優しくて、切ない。
切ない。苦しい。
気持ちいい。熱い。
苦しい。気持ちいい。
熱い。苦しい。切ない。
「はッ……、ぅ…」
俺を見るその瞳に様子を窺って探る色がある。
はは、・・・なんやその顔。
柄にもなくそんな心配そうな顔、せんとって。
自分だって苦しいくせに。
もうなんでもええかって思てまうやん。
この気持ちはなんて言うん?
「入った、」
言われて見せられるように脚をさらに広げられた。
恥ずいねんけど。
ホンマに、入ってるやん・・・。すご、
繋がっているところが熱くて熱くて、苦しくて、それでも嬉しいと思えてしまう。
なんやねん俺。どうなってんねん。
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