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雨と群青と月 その1
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川本Side
様子を窺うようにゆるゆると腰を動かす。
うわあかん。想像より気持ちええ・・・。
夢ではよおこんなんしてたけど。
実際ちゃうて分かってたけど。
想像二段飛ばしてもうてるわ。
「ゆ、っくりッって…!」
「し、てるがな。」
「あ…ッん、や、……早い、て…ッ」
「気持ちええように見えるけど?」
言いながら乳首を軽く抓ると中が締まって、跳ねる体を楽しみ、浅く何度も中を突いて、徐々に深さを増していく。
ゆっくり!としつこく主張する梶原の、苦しいだけではない様子に目を細めた。
昔からからかわれているせいかバカにされているせいかは知らないが、本人が気にしているその白い肌は俺の手にしっとり吸い付くような滑らかさで程よい筋肉の弾力と、体毛も男にしてはというレベルではないくらい薄い。そのどちらも俺は気に入っている。
枕を握り締めて腕の血管が浮き立つ、そこに歯を立ててしまいたい。
「ぃたッ・・噛むなや、さっきからっ」
そう言われても。
俺だって、こんな抱き方はした事がない。噛みたくなるような肌が悪いのだ。
首筋も鎖骨も胸筋も、腕も腰も太ももでさえ。柔らかいところからそうでないところまで歯を立ててみたい欲求は、真っ白な新雪に足跡を残す感覚とよく似ていた。
それに、少し痛い方が感じているように見えるのだから、仕方がないといえば仕方がない。
「痛いだけちゃうやろ。」
噛んだところを優しく舐めて言うと押し黙り、後の残った場所から皮膚の下へと浸透した快感は俺を包んで離さないそこを収縮させて答えた。
「、変態やな。」
「ちゃうっ…あッ、ぁ……っん」
聞こえないというように顔を背けて与えられる刺激に耐えるだけ。
ほら、まだ俺の知らんとこあった。
思てた倍以上にドMやし。
敏感は敏感やけど、ここまで敏感やて知らんかったもん。
思っていたよりも厭らしかった梶原の、加虐心をそそるその態度が俺を突き動かし、ありえないくらいの支配欲に自分が吞まれそうになる。
気を紛らわそうと、右手に梶原を握り込んで腰の動きで跳ねる力を利用し擦り上げた。
「ぃ、ま…、待ッ…ダメっ…ストップ!…ぁ、ちょ、同時ッ…同時、あかんっって」
言いながら絡み付いた中が蠢くように波打つ。
わ!あかんあかん!!
「ぅあッ待て待てっ締めすぎッ、…ッッ………、ッ、………ッぅ、ぁ」
男に生まれてから幾度となく経験した数回の痙攣と、この開放感。
・・・・・・・・・・・・マジか。最悪や。
出てもうた・・・。
「・・・川本?」
「うるさい。」
「え。マジで?・・・ホンマに?」
「うるさいっ。」
いつもより力なく、それでも俺を笑う梶原に俺のプライド的な問題で悔しさが込み上げる。
梶原が笑ったせいで下腹部に力が加わって余韻のように息子に直撃するのが一番悔しい。
部活のせいにはしたくないが忙しさと疲れでそういえばまともに抜いていなかったという言い訳もあるが、今更そんな事を伝えてもなんの意味も無い。
うわー、めっちゃ恥ずい。
梶原まだ笑ろてるし。
・・・なんやねんホンマ。
別に見栄張りたいわけちゃうけどこんだけ笑われるとなんや腹立つな。
「・・・どんだけ笑ろとんねん。」
「ご、ゴメンゴメン、・・・ははッ・・・だって。早ない?っ・・・」
ええ度胸しとんな。
覚悟せえよ。梶原。
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