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睡眠ライブ 2
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(最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪)
俺は机の上に突っ伏していた。
一年Fクラスの教室では、
「初めまして」
「初めまして。よろしくお願いします」
などという礼儀正しい挨拶は聞こえてこない。代わりに、
「お前北中出身らしいなぁ? あぁん?大して強くもねーくせに、何強がってんだよ、あ?」
「ああん? そっちこそ何様だよ、ちょーっと族に入ってたからってよぉ」
などという、ああん?の応酬で成り立つ謎の会話が聞こえてくる。
何をしているのか知らないし検討もつかないが、さっきから何かが割れる音と折れる音と落ちる音もしている。
正直言って、かなり煩い。餌を放り込まれた猿の群れ並みの騒がしさである。
いや、猿より煩いなこれは。一緒にしては猿に失礼だ。
多少騒がしくても多少教室が壊れても構わないが、俺の安眠を妨害するとなれば話は別だ。
俺は現在進行形で、寝不足なのである。その上、不機嫌だ。
時は少し遡って今朝のこと。
結局俺は、なんだかんだと理由をつけて、瀬良に食堂まで連れてこられた。
最後まで抵抗したにも関わらず、だ。
奴の他人の事情を顧みない自己中心具合には脱帽する。
驚くことに、瀬良は人気があるらしい。
連れ立って歩くと視線が集中し、同じテーブルに着けば空気が揺れる。
明らかに俺に向けて尖った視線を向けてくる奴が多かったが、彼らの目は節穴なのか。
俺がめちゃくちゃ嫌そうにしているのが何故分からない?
物凄い力で俺の腕を引っ張り、欲しくもないおかずを足すこいつの嫌がらせに何故気付かない?
そもそも、瀬良に憧れている時点でもうその目と頭は使い物にならないだろう。御愁傷様。
勿論、睨まれた奴らはきちんと睨み返しておいたが。
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